DOCTOR’S MAGAZINE 2022年6月号を発刊しました

2022.05.25

今回の「ドクターの肖像」では、10万人に１人か２人が発症する原因不明の指定難病「筋萎縮性側索硬化症（ALS）」診療の第一人者である徳島大学大学院医歯薬学研究部医科学部門内科系臨床神経科学分野教授和泉唯信氏を特集しました。和泉氏は、ALS研究や治験にも精力的に取り組みながら、戦国時代から続く浄土真宗の住職としての一面も持ちます。北海道大学入学後は柔道に熱中し、七帝戦に全てを注ぎ込む生活から一転、「医者になって生きた教えを実践してほしい」という父の願いを叶えるために医師の道を歩み始めました。父、恩師、仲間、そして患者たちの様々な「思い」と向き合い、つないできた和泉氏の物語を振り返ります。

「Challenger-挑戦者-」のコーナーでは、鼻副鼻腔疾患に対する内視鏡下手術で日本一といわれる技術力を持つ大村和弘氏を特集しました。無駄のない切開ラインと出血量の少なさで「アートの域」と表現される技術力を頼りに全国から患者が紹介されてきます。オリジナルの術式を次々と考案し続ける大村氏の挑戦者としての歩みを追います。

「スペシャル対談」では、首都圏を中心に6,000人もの在宅患者を支える在宅医療のトップランナー佐々木淳氏と日本版「ホスピタリスト（病院総合医）」の第一人者である加藤良太朗氏に、日本の医療再生の鍵を握る「総合診療医」の役割とこれからの日本の医療について対談いただきました。

その他、隔月連載の「SPECIAL COLUMN肺移植医大藤剛宏先生のカタール冒険譚」では、オペ室で連日話題となっている2022 FIFAワールドカップ予選とロシアによるウクライナ侵攻のお話です。多国籍なスタッフが集まる職場で繰り広げられるオペ室首脳会談で、大藤先生が感じた思いとは…？今号も、各地で活躍する医師や医療法人を様々な観点からご紹介しています。