DOCTOR’S MAGAZINE 2023年10月号を発刊しました
本号では、国立大学法人 信州大学 医学部 子どものこころの発達医学教室 教授 本田秀夫氏を特集しました。本田氏は、発達障害の早期発見、早期介入から成人期の支援まで、あらゆるライフステージにわたる臨床経験を持つ発達障害のスペシャリストです。精神科医にも自閉症やアスペルガー症候群についての知識がなかった時代に、「自閉スペクトラム症(ASD)が何なのかを知りたい」という一心から、専門家になることを決意しました。疫学研究では世界初となる発見を次々に示して、ASDの正体を明らかにし、彼らへの世間の眼差しを変えてきました。2014年に信州大学へ異動後は、長野、東京、横浜を飛び回っての外来やNPO法人の活動の他、SNSや動画を通じて、発達障害や子育てに関する情報発信を精力的に行っています。「ASDの生きづらさの正体は、彼らを生きづらくしている社会なのです」と語る本田氏の探求心とこだわりの源に迫ります。
「Challenger -挑戦者-」では、東京都板橋区、練馬区を中心に在宅医療の仕組みづくりを行う医療法人社団 焔理事長/TEAM BLUE 代表安井 佑氏を特集しました。自宅で最期を迎えたいという希望が叶わず、病院で人生を終える人が多くいる状況を変えようと、「やまと診療所」を皮切りに、「おうちにかえろう。病院」や、「おうちでよかった。訪看」など、新しいコンセプトの施設を開院し、本拠地・板橋区を地域医療のメッカにすべく走り続けています。
その他、「特別企画 Case Study 地域医療のカタチ」では、福井大学 救急科総合診療部 教授 林 寛之氏に福井県内の医療と、医師教育の魅力についてお話を伺いました。
「Doctor’s Opinion」では、著書『愛され指導医になろうぜ』の出版から10年、指導医として全国的知名度を誇る志水太郎氏によるコラムの他、「押し売り書店 仲野堂」では日本初の看護師や、近代看護の創始者ナイチンゲールの伝記を取り上げます。今月も、全国各地で活躍する医師や医療法人を様々な観点からご紹介しています。
<DOCTOR’S MAGAZINE 2023年10月>
■ドクターの肖像
国立大学法人 信州大学 医学部 子どものこころの発達医学教室 教授
本田秀夫
■Doctor’s Opinion
“「愛され指導医」の10年後:いま思うこと”
獨協医科大学 総合診療医学講座 主任教授 / 獨協医科大学病院 総合診療科 診療部長
志水太郎
■連載コラム
押し売り書店“仲野堂” #21
大阪大学 名誉教授
仲野 徹
■Case Study 地域医療のカタチ#3「福井県」
福井大学医学部附属病院 救急科総合診療部 教授
林 寛之
福井県の臨床研修・専門研修基幹病院紹介
■Dr.徳田のクリニカルパールズ
意識障害の原因は?
■Challenger-挑戦者-
医療法人社団 焔理事長
TEAM BLUE 代表
安井 佑
■SPECIAL COLUMN 隔月連載コラム
佐々木淳先生の在宅診療メモランダムEpisode 02
■臨床研修指定病院紹介
いわき市医療センター
愛媛大学医学部附属病院
■専門医研修紹介
地方独立行政法人 静岡市立静岡病院
公立豊岡病院組合立 豊岡病院 但馬救命救急センター
■医療過誤判例集
排泄介助の際には、患者がベッドに戻るまで目を離してはいけない!?
■医局紹介
埼玉医科大学総合医療センター 高度救命救急センター
高知大学医学部 麻酔科学・集中治療医学講座
■Medical Topics/Student’s Voice
メディカルトピックス/医学生の声