メディカル・プリンシプル社【 民間医局 】ニュースお知らせDOCTOR’S MAGAZINE 2024年6月号を発刊しました

DOCTOR’S MAGAZINE 2024年6月号を発刊しました

本号では、札幌医科大学 医学部 形成外科学講座 教授の四ッ柳 高敏氏を特集しました。四ッ柳氏は、形成外科分野の中でも最も困難な再建術と言われる耳介再建のスペシャリストです。小耳症とは、生まれつき耳の形が完全ではない疾患で、発症確率は、5千~6千人に1人という稀な疾患です。四ッ柳氏は、医学部5年生の時に見学した小耳症の手術を機に、「人間の体を作る」領域に魅せられて、形成外科の道へ踏み出しました。形成外科医になってからは、家に帰る時間もないほど忙しい日々の中で手術に明け暮れ、多くの症例を経験し、2005年に札幌医科大学医学部形成外科学教授に就任しました。今では後進の医師が育ち、四ッ柳氏が小耳症に専念できる環境が整いつつありますが、全国から患者が集まるため、初診の予約は1年半待ちの状況です。

全国の患者の3分の2を手術し、名実共に耳介再建のトップを独走するも、四ッ柳氏はさらなる高みを目指して、「後継者の育成」「耳鼻科とのコラボレーション」「再生医療を使った人工耳介の研究」の3つを今後の目標として掲げます。「形成外科医のやりがいは、患者に喜んでもらえること。手術で患者が得るのは、耳だけではなく、病気を伴って生きてきた経験、手術に立ち向かう勇気、念願の耳を得た喜び。これらを経験した子どもたちは、人生の階段を大きく一段上ることができます。こうして考えてみると、私たちが治しているのは傷ではなく、患者の心だとも言えるのです」と語る四ッ柳氏の神の御業に挑む半生を遡りました。

「Challenger」では、血液内科と総合内科を標榜する、ハレノテラスすこやか内科クリニック院長の渡邉健氏を特集しました。貧血や発熱の症状に隠れる重大疾患を見逃さず、専門的な治療に結び付け、地域医療を支える臨床医として活躍する渡邉氏の信念と生き方を取材しました。その他、「FORTE -日本列島病院探訪-」では、「断らない救急」を標榜する大阪府堺市の耳原総合病院を取り上げました。連載コラム「押し売り書店“仲野堂”」では、読み応え十分な「闘病記」にまつわる3冊の書籍を仲野先生がお勧めします。今月も、全国各地で活躍する医師や医療法人を様々な観点からご紹介しています。

<DOCTOR’S MAGAZINE 2024年6月>
■ドクターの肖像
札幌医科大学 医学部 形成外科学講座 教授
四ッ柳 高敏

■Doctor’s Opinion
“私の腹腔鏡史27年―低侵襲手術の適応拡大への挑戦―”
倉敷成人病センター 理事長・低侵襲手術センター長
安藤正明

■連載コラム
押し売り書店“仲野堂” #29
大阪大学 名誉教授
仲野 徹

■Challenger-挑戦者-
医療法人社団結心会ハレノテラスすこやか内科クリニック 院長
渡邉 健

■Dr.徳田のクリニカルパールズ
疼痛と発赤の原因は?

■FORTE -日本列島病院探訪-
社会医療法人 同仁会 耳原総合病院

■臨床研修指定病院紹介
医療法人 倚山会 田岡病院
株式会社麻生 飯塚病院

■専門医研修紹介
山形県立河北病院
医療法人社団 顕鐘会 神戸百年記念病院

■医療過誤判例集
医療水準として未確立な治療法の適応判断のための検査義務

■医局紹介
東邦大学医療センター大森病院 腎センター(腎臓学講座)
愛知医科大学 消化器外科

■Medical Topics/Student’s Voice
メディカルトピックス/医学生の声

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