DOCTOR’S MAGAZINE 2024年12月号を発刊しました
ドクターズマガジンは、1999年11月の創刊から2024年11月号で創刊25周年、さらに、2025年1月号は300号記念を迎えます。そこで、この間の3号(11月~1月号)を、25周年&300号記念特別月間として、さまざまな特別企画を予定しております。
今月の『DOCTOR’S MAGAZINE』のメインコーナー「ドクターの肖像」では、特定非営利活動法人 国境なき医師団(MSF)日本会長の中嶋優子氏を特集いたしました。中嶋氏は、高校生の頃に見たMSFのCMに感銘を受けて、医学の道を志しました。そこから、アイスホッケーに熱中する傍ら、浦添総合病院や都立墨東病院で、麻酔科医としての修練を積み、さまざまな困難を経て、米国への臨床留学を果たしました。2010年にイェール大学病院で救急レジデントとして採用された後、高校生の頃から実に18年越しに、医師を目指した原点であるMSFに挑戦し、ナイジェリアに派遣されました。現地では、日本では見ないような重症外傷症例や重症感染症も多数経験し、これまでにパキスタン、シリア、ガザなど8カ所に派遣されました。こうした活動や2017年からのMSF日本の理事経験を経て、2022年にはMSF日本の会長に就任しました。
現在のMSF日本の課題として、「日本の貢献度や発信力を高めること」「共に各地でMSFの医療活動をさまざまな形で支援するメンバーを増やすこと」などを挙げています。「自身が行けないとしても、仲間を海外派遣に送り出すことで医師も医療機関も間接的に国際貢献をしている。そんな意識を少しでも持ってもらえたらうれしい」と語る中島氏の気負わず、気取らず、真っすぐに国境なき道を見据えるその姿を追いました。
「【25周年&300号特別企画】SPECIAL TALK -特別鼎談-」では、「後悔しない、専門科選択とキャリア形成」をテーマに、外科、産婦人科、循環器内科の3人の医師たちに専門科目の選び方、自分らしいキャリアの築き方について、それぞれの目線からお話を語っていただきました。
2つ目の特別企画である「【25周年&300号特別企画】TALK SESSION -特別対談-」では、外科医であり、小説家としても活躍中の中山祐次郎氏と、DOCTOR’S MAGAZINE 編集長との対談を実施いたしました。本誌を医学生の頃から愛読している中山氏に、最も印象に残っている記事、外科医として臨床と教育に力を入れている現在の取り組みとともに、小説家を目指したきっかけなどを編集長とともに伺いました。また、今回の対談企画に関連して、次号300号の記念企画では、累計57万部の中山氏の大ヒット小説『泣くな研修医』シリーズの最新作から一部を抜粋し、加筆した短編小説をご寄稿いただきます。
その他、「押し売り書店“仲野堂”」のコーナーでは、仲野氏の自著「医学問答 西洋と東洋から考えるからだと病気と健康のこと」をはじめとする東洋医学をテーマにした3冊の書籍をご紹介いただきます。今月も、全国各地で活躍する医師や医療法人を様々な観点からご紹介しております。
<DOCTOR’S MAGAZINE 2024年12月>
■ドクターの肖像
特定非営利活動法人 国境なき医師団日本 会長
中嶋優子
■Doctor’s Opinion
“AI化・デジタル化で未来につながる医療を!”
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 理事長
中村祐輔
■連載コラム
押し売り書店“仲野堂” #35
大阪大学 名誉教授
仲野 徹
■25周年特別企画 SPECIAL TALK -特別鼎談–
“後悔しない、専門科選択とキャリア形成”
Inaba Clinic 院長 稲葉 可奈子
医学研究所北野病院 消化器外科 医員(感染症科兼務)山本健人
愛知医科大学 内科学講座(循環器内科) 講師 後藤礼司
■Dr.徳田のクリニカルパールズ
“急な意識障害の原因は?”
■25周年特別企画 TALK SESSION-特別対談-
“メスを握る資格、筆を執る覚悟”
中山祐次郎×ドクターズマガジン編集長
■臨床研修指定病院紹介
市立伊丹病院
登米市立 登米市民病院
■専門医研修紹介
秩父市立病院
長野医療生活協同組合 長野中央病院
■医療過誤判例集
“早期母子接触における経過観察義務”
■医局紹介
神戸大学外科学講座 キャリアサポートセンター
久留米大学医学部内科学講座 心臓・血管内科部門
■Medical Topics/Student’s Voice
メディカルトピックス/医学生の声