メディカル・プリンシプル社【 民間医局 】ニュースお知らせDOCTOR’S MAGAZINE 2025年9月号を発刊しました

DOCTOR’S MAGAZINE 2025年9月号を発刊しました

9月号の「ドクターの肖像」では、札幌孝仁会記念病院 循環器内科・内科・山岳登山外来/日本大学 医学部 兼任講師 山岳登山外来/山岳医療救助機構 代表の大城和恵氏を特集しました。大城氏は、日本人初の国際山岳医として、山岳登山外来開設や山岳医療と山岳救助における連携、山岳医療救助情報の発信などこれまで新たな境地を切り開いてきました。

長野県で生まれ育ち、幼少期から山に慣れ親しんだ大城氏は、病気がちだった母の影響から、医学の道へ歩みを進めました。日本大学医学部卒業後は、「全身を診られる医者になりたい」と、同学の第一内科に入局し、医師としての経験を積みながら、夏休みには世界各地を旅しました。その後、北海道大野病院(現・札幌孝仁会記念病院)循環器内科に異動し、ネパールの山で高山病と脱水症になった登山者に遭遇したことが大きな転機となり、山岳医を志します。

2010年には、国際山岳医の認定を日本人で初めて取得し、日本初の「山岳登山外来・登山者検診」を北海道大野病院で設立。その後も、北海道警察山岳遭難救助隊の山岳遭難救助アドバイザー就任や、山岳医療救助機構の設立を通じて、救助隊に医療技術を伝える講習や、山岳医療の国内外の知見の情報発信などを精力的に行ってきました。

2013年には、当時80歳の登山家の三浦 雄一郎氏のエベレスト登頂を目指す登山チームにチームドクターとして帯同、2023年には母校の日本大学病院でも、都内初の山岳登山外来を開設しました。現在、大城氏は都内や札幌など複数の医療機関で勤務しながら、山岳医療を学問として築き、日本から新たな科学を発信することを目指しています。より多くの登山者が正しい知識を携え、安全に山を楽しむ未来を見据える大城氏の挑戦を追いました。

 

特別企画の「Special Cross Talk-スペシャル対談:緩和ケア科&リエゾン精神科編-」では、日本最大規模の緩和ケア科をつくり上げた柏木秀行氏と、リエゾン精神医学を専門とする大矢 希氏に、他科との連携・協働や横断的診療科におけるキャリアの築き方について、対談いただきました。「FORTE -日本列島病院探訪-」では、多くの“山梨県内唯一”を冠し、県の最後の砦として命を守りぬく山梨県立中央病院を特集しました。全国的に医療人材の確保が困難な中で、同院では、医師の約4割以上を若手の研修医·専攻医たちが占めています。若手が集まる病院の魅力について、院長の小嶋 裕一郎氏を取材しました。「押し売り書店“仲野堂”」では、普段知ることのできない刑務所の食事事情などに関する仲野先生おすすめの3冊をご紹介いたします。今月も、全国各地で活躍する医師や医療法人を、様々な観点からご紹介しております。

<DOCTOR’S MAGAZINE 2025年9月>
■ドクターの肖像
社会医療法人 孝仁会 札幌孝仁会記念病院 循環器内科・内科・山岳登山外来
日本大学 医学部 兼任講師 山岳登山外来 / 山岳医療救助機構 代表
大城和恵

■Doctor’s Opinion
“医療でグッドデザイン金賞を獲る-島根大学医学部総合診療医センターの挑戦と到達点”
島根大学医学部附属病院 総合診療医センター センター長/隠岐広域連合立 隠岐島前病院 院長
白石吉彦

■連載コラム
押し売り書店“仲野堂” #44
大阪大学 名誉教授
仲野 徹

■Special Cross Talk-スペシャル対談:緩和ケア科&リエゾン精神科編-
株式会社麻生 飯塚病院
連携医療・緩和ケア科 部長
柏木秀行

日本赤十字社 京都第二赤十字病院
こころの医療科 医長
大矢 希

■Dr.徳田のクリニカルパールズ
入院中の心不全増悪の原因は?

■FORTE -日本列島病院探訪-
地方独立行政法人 山梨県立病院機構 山梨県立中央病院

■臨床研修指定病院紹介
碧南市民病院
自治医科大学附属病院

■専門研修紹介
宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション 淀川キリスト教病院
独立行政法人 国立病院機構 埼玉病院

■医療過誤判例集
ラジオ波焼灼術の術後管理

■医局紹介
獨協医科大学 総合診療医学・総合診療科
昭和医科大学江東豊洲病院 心臓血管外科

■Medical Topics/Student’s Voice
メディカルトピックス/医学生の声

無料購読のお申し込みはこちら

お知らせ一覧