DOCTOR’S MAGAZINE 2026年4月号を発刊しました
今回の「ドクターの肖像」では、慶應義塾大学 医学部 消化器内科 教授の金井隆典氏を特集しました。金井氏は「肝臓―脳―腸相関」を世界で初めて明らかにし、炎症性腸疾患をはじめとする難病治療への道を拓きました。金井氏は、医師として働く叔父に憧れ、医学部に進学しました。腸の免疫難病に挑むために消化器内科医を志したものの、国内留学や大腸がんの研究などの回り道を歩み、望む研究ができず、遠回りを重ねました。それでも、諦めずに研究を続けて、2020年6月には、金井氏が率いる研究チームによる論文が科学誌「Nature」に掲載されました。この研究で、腸管免疫が脳神経系によって能動的に制御されていることが示され、メタボリックシンドローム、うつ病など腸内環境の変化に関連する疾患や、がん、COVID-19などの病態解明や新たな治療法の扉を切り開きました。
さらには、COVID-19に立ち向かうため、多分野の専門家を結集した共同研究グループ「コロナ制圧タスクフォース」を立ち上げて、重症化リスクを解明し、その成果は国内外から高く評価されました。医師の道を、「ひたすら努力し、研究を重ねて、頼ってくださる患者さんを治して喜んでもらう。それに尽きるのです」と語る挑戦者、金井氏の足跡を辿りました。

「医療UPDATE! [特別対談]」では、DXの現在地と今後解決し得る医療課題について、本格的なDX導入で新しい働き方をつくり“臨床を変える”神野正隆氏と、“研究によって”日本の医療DXをけん引する木下 翔太郎氏の対談を行いました。「Case Study[特別企画]」では、長崎大学病院教授の浜田久之氏・大坪竜太氏、研修医の緑川一清氏に、長崎県内15の臨床研修病院が連携し、若手医師を育成するプロジェクトである新・鳴滝塾についてお話を伺いました。
今号から始まる連載コラム「Dr.Matsui きょうも誰かが、眠れていない〜診察に効くやさしい睡眠の話〜」では、精神科医で睡眠医療の専門家である松井先生に、診察室でのやりとりや、すぐに役立つ睡眠の知識をご紹介いただきます。第1回目は、「睡眠不足症候群」についてのお話です。今月も、全国各地で活躍する医師や医療法人を、様々な観点からご紹介しております。
<DOCTOR’S MAGAZINE 2026年4月>
■ドクターの肖像
慶應義塾大学 医学部 消化器内科 教授
金井隆典
■Doctor’s Opinion
“社会医学系専門医研修、それは「新しい自分」に出会う旅。”
広島県 西部保健所/広島支所/呉支所(兼)北部保健所 保健所長
平本恵子
■連載コラム
押し売り書店“仲野堂” #51
大阪大学 名誉教授
仲野 徹
■医療UPDATE! [特別対談]
DXで変わる現場、変える未来~実践と研究のクロスポイント~
恵寿総合病院 理事長補佐/消化器内科 科長
神野正隆
慶應義塾大学 医学部 ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座 特任助教
木下 翔太郎
■Dr.Matsui きょうも誰かが、眠れていない〜診察に効くやさしい睡眠の話〜
【第1回】“ 仕事中寝てしまう新人社員”-仕事中寝てしまうので受診するように言われた]
国立精神・神経医療研究センター 睡眠障害センター長
松井 健太郎
■Dr.徳田のクリニカルパールズ
肺炎らしさを高める所見は?
■Case Study[特別企画]
地域医療のカタチ 「長崎県」
長崎県“独自”の研修と優れた指導医との出会いで目指すキャリアを実現する新・鳴滝塾の実力!
■臨床研修指定病院紹介
高島市民病院
東京慈恵会医科大学附属 柏病院
■専門研修紹介
医療法人徳洲会 湘南鎌倉総合病院
浜松医科大学医学部附属病院 総合診療専門研修プログラム
■医療過誤判例集
神経ブロック注射を用いないという選択肢についての説明義務違反と因果関係
■医局紹介
徳島大学病院 救急集中治療科
東京慈恵会医科大学 外科学講座
■Medical Topics/Student’s Voice
メディカルトピックス/医学生の声

