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DOCTOR’S MAGAZINE 2026年11月号を発刊しました

11月号の「ドクターの肖像」では、近畿大学病院 がんセンター センター長・特任教授の中川和彦氏を特集しました。中川氏は、日本の肺がん薬物療法の発展を牽引し、数多くの新薬開発と治療法の確立に貢献してきた腫瘍内科医です。熊本県鹿本郡で生まれ育った中川氏は、「人と深く関わる仕事がしたい」との思いから、熊本大学医学部へ進学しました。大学卒業後、中川氏は、30代の肺がん患者との別れを機に、当時専門分野として未確立であったがん治療への道を進み始めました。

その後、研究者として、抗がん剤耐性の克服に挑み、米国留学中には約5万種類の化学物質を解析してがん細胞の活性化を阻害する有望な化合物を発見し、国際特許取得につながる成果を挙げました。一方で臨床現場では、患者へのがん告知が一般的でなかった時代に、羽曳野病院で肺がん患者への告知体制を導入しました。やがて、その取り組みは全国へ広がり、患者中心の医療の推進にも大きな役割を果たしました。

さらに、肺がん初の分子標的薬「イレッサ」の臨床試験をはじめ、ALK阻害薬アレセンサ(アレクチニブ)など世界標準となる数多くの新規治療薬の開発に関与しました。また、遺伝子変異を調べ、患者に最適な治療薬を選択する現在の個別化医療の確立にも貢献しました。2009年には近畿大学病院にがんセンターを立上げ、これまでに日本発・世界発を問わず、ほぼすべての新規肺がん治療薬の臨床試験に携わってきました。研究者として肺がん治療の歴史を切り拓きながら、医師として常に患者に寄り添い続けてきた中川氏の半生を辿りました。

「Challenger-挑戦者-」では、年間約1万5000人の患者が訪れる飯塚病院の漢方診療科の診療部長である吉永 亮氏を特集しました。総合診療の視点で不調を捉え、東洋医学を用いて改善へ導く漢方専門医吉永氏の挑戦を追いました。その他、「押し売り書店“仲野堂”」では、「山の本に外れなし」と仲野先生が太鼓判を押す、エベレスト登山に関する書籍を数冊おすすめします。今月も、全国各地で活躍する医師や医療法人を、様々な観点からご紹介しております。

<DOCTOR’S MAGAZINE 2026年11月>
■ドクターの肖像
近畿大学病院 がんセンター センター長・特任教授
中川和彦

■Doctor’s Opinion
“二つの医療文化の間で-日本とハワイで診療して見えてきたこと-”
ハワイ大学外科・がんセンター 教授
山内英子

■連載コラム
押し売り書店“仲野堂” #58
大阪大学 名誉教授
仲野 徹

■Challenger -挑戦者-
飯塚病院 東洋医学センター
漢方診療科 診療部長
吉永 亮

■Dr.徳田のクリニカルパールズ
急な腹痛の原因は?

■FORTE -日本列島医療機関探訪-
医療法人 澄心会
岐阜ハートセンター

■Dr.Matsui きょうも誰かが、眠れていない〜診察に効くやさしい睡眠の話〜
[第8回]CPAPの使用率が上がらない50代半ばの男性”-日中眠くならない重症例
国立精神・神経医療研究センター 睡眠障害センター長
松井 健太郎

■臨床研修指定病院紹介
中津市立中津市民病院
地方独立行政法人 静岡市立静岡病院

■専門研修紹介
医療法人 恵泉会 堺平成病院
社会福祉法人 恩賜財団 済生会横浜市東部病院

■医療過誤判例集
美容外科クリニックの前額形成術における前頭洞穿孔につき過失が認められた事例

■医局紹介
群馬大学大学院 医学系研究科・総合医療学講座
東京女子医科大学 整形外科学教室

■Medical Topics/Student’s Voice
メディカルトピックス/医学生の声

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